英単語の覚え方 組み合わせでやってみませんか?
英単語を覚えるのに苦労する方はとても多いですよね。
ちょっと考えてみたのですが、日本語の単語を覚えるのに苦労した記憶って全くないですよね。でも英単語となると、途端に難しく感じてしまう。なぜなんでしょうね?
言語学的には、クリティカルエイジというものがあり、学習に適した年齢は8~13歳程度ということになっているようです。この期間は人は問答無用の丸暗記が得意なのだそうです。この年齢を過ぎると、途端に学習することが困難になるとか。
しかし、問題ありません。今は少しずつ変わっていますが、日本では英語の学習が始まるのが、13歳前後からです。クリティカルエイジ後に学習を始めているわけですよ。
この理論通りなら、英語を話せる日本人は、帰国子女などを除いて、ほぼ皆無なはずですが、そんなことはなく、中学から英語を初めて、バリバリ同時通訳をしている人がたくさんいます。
英単語の暗記に限らず、英語の学習で、しゃべれる人としゃべれない人の違いは、学習方法の違いなんです。
なぜこんなことを最初にお話したかというと、英単語の暗記や英会話の勉強というのは、年齢とはあまり関係がないということを言いたいのです。重要なことは、年齢ではなくて、どのように学習していくかということです。そこのところは、押さえておいてくださいね。
では、英単語の覚え方ですが、あなたはどのように行っていらっしゃるのでしょう?
「私は単語帳を使って覚えている。」
「私は英単語の本を使って、一つの単語を1秒だけ見て、何度も繰り返す覚え方をしている。」
「私はひたすら紙に書いて覚える。」
「私は通勤や通学の時に、英語の音声を聞いて覚える。」
「映画や洋楽を聞いて覚える。」・・・・etc
他にもまだまだたくさん方法はあるでしょう。はっきり言いましょう。どれもよい方法なんです。巷に言われている覚え方というものは、どれも素晴らしい。
ただ問題になるのは、あなたは単語の覚え方を、どれか一つにしてしまっていませんか?ということです。どれか一つの覚え方だけで、ひたすら勉強する。なかなか勤勉な姿です。
英単語を記憶するために必要なことは、コンビネーションです。どれか一つの記憶法だけというのは、本当にもったいない。私のおすすめの方法は、Ankiというアプリを使って英単語を記憶する方法と、シャドーイングと、自分のしゃべっているところを録音して聞くという3つのステップです。
Ankiというアプリの使い方については、この本にとても詳しく記載されています。
フラッシュカードをアプリで作成して、自分に最適のタイミングで復習できるようにしているのが、Ankiというアプリです。
フラッシュカードとは、知らない英単語を表に書き、意味と例文を裏に書いて勉強に使うもので、アナログでは皆さん1度は使ったことがあるのではないでしょうか。暗記カードのようなものです。Ankiを使わなくても、アナログの暗記カードのようなものでも構いません。その使い方も、上記の本には詳しく解説されています。
ただ、Ankiを使うと、絶妙のタイミングで復習を知らせてくれるので、愛好家がたくさんいらっしゃいます。
そしてシャドーイングです。
シャドーイングは、英語の音声の音を聞いて1秒後ぐらいにそのまねをしてつぶやくという方法です。同時通訳の方も行う英語の練習法です。
シャドーイングはどの程度行うのがよいのか、というところですが、私は音声と同じように流ちょうにしゃべれるようになったところを、教材マスターの基準にしています。
そして、最後に自分の音声を録音して聞いてみます。最近はスマートフォンなどに、ボイスレコーダーが入っていますので、それを使えば十分です。
自分の声を聴いてみて、しっかりとまねをしているつもりが、あまり上手にしゃべれていないということがよくあります。それを落ち込む必要は全くなく、それを確認することがとても重要なことなのです。
自分の声を聴いて、どんな気持ちになったとしても、感情がかなり動くはずです。この感情の変化も、記憶を強化することにとても重要な要素なんです。
勉強はあまり得意ではないのに、例えば自分好きなアイドルのことなら、かなり詳しく記憶できたりしませんか?これは好きという感情が大きく関与しているからです。
ここまでをセットとして勉強すると、英単語の記憶がやりやすくなると思います。
そして、教材の選び方ですが、2~3分の会話形式のようなものがよいですね。例えばYouTubeの3分程度の動画を見つけて、字幕を見ながらわからない単語を見つけ、フラッシュカードにしていく。それを覚えていきながら、動画を見ながらシャドーイングを行い、時間があるときに、自分の声を録音してみる。
普通の英単語の本などでもよいのですが、必ず音声教材がセットになっているものにしてください。でないとシャドーイングができませんから。
その本を3分程度の範囲までをフラッシュカードにし、覚えていきます。そして区切ったところまでをシャドーイングして、声を録音する。
これによって、見る話す聞くということが同時進行でできます。
こんなにたくさんのことを、やるなんて面倒くさいという方も多いかもしれませんね。だからこそ3分程度なんです。この程度なら作業を行っても、続けることができる範囲ではないでしょうか?
やはりどんなことでも、小さな1歩を積み重ねていくということがとても重要になるのです。人は往々にして、最初の1歩でとてつもなく大きな1歩を踏み出そうとします。なぜなら結果がすぐに欲しいから。
でも、その1歩を毎日続けることができないので、結局は挫折するのです。ですから最初の1歩は小さすぎるというぐらいがちょうどよいのです。
3分程度とお話していますが、それが難しいと感じるのであれば1分でも構わないのです。それを1か月続ければ、それは習慣となり、時間を延ばしても続けることができるようになっているでしょう。
重要なのは継続することです。そしてその秘訣は簡単すぎると思えることを、まずは続けること。英単語の覚え方も、まずは習慣化しつつ、効率的に学んでいきましょう。