英語で名言「フローレンス・ナイチンゲール」
英語を学ぶ場合は、やはり自分に興味があることから始めることが重要です。でないと続けることができないですから。
私は偉人達の名言がとても好きなので、英語の名言をすこしご紹介したいと思います。たくさんの名言がありますので、どれを紹介するべきか迷いますが、今回はフローレンス・ナイチンゲールの名言を少しご紹介したいと思います。
フローレンス・ナイチンゲールは「クリミアの天使」、「ランプの貴婦人」などと呼ばれ、日本でもとても有名な偉人ですよね。
看護師としての優れた活躍は誰もが知っていることではないでしょうか。しかし、フローレンス・ナイチンゲールは、さまざまな名言も残しています。
今を生きる私たちにも、彼女の名言はとても美しく響いてくるように、私は感じてしまいます。そのいくつかをご紹介したいと思います。
How very little can be done under the spirit of fear.
(恐れの精神からは、なんと小さなことしか成し遂げられないのでしょう。)
だから勇気を持って行動しなければならない。こんなこと、みんな分かっている、と思ってしまいますよね。ただ、恐れ、恐怖というものは本当に厄介なものです。
例えば、大勢の前でスピーチをしなければならないという場合。とてつもない恐怖が襲ってくるように感じます。足は震え、心臓の鼓動は全身から聞こえてくる、呼吸も早くなって、今すぐこの場から逃げ出したい。
何事も成し遂げられないのは、under the spirit of fearだから。「under」というところがポイントです。恐怖の下にしかれてしまって、恐怖から逃げてしまうからですよね。
ナイチンゲールは、誰にでも正しいと思うことは、恐れることなく発言していたそうです。その彼女だから、この名言を残すことができたのでしょう。
思うに、ナイチンゲールにも当然、恐怖はあったと思います。ただ、その恐怖に打ち勝ったのは、患者さんを救うという使命があったからではないでしょうか?
人間は、自分のためにという場合は、どうしても恐怖を避けてしまいます。しかし、他人のためにという場合には、意外と頑張れるものですよね。恐怖に押しつぶされそうになり、自分の不安と向き合うことが耐えられないという状況にあったら、ぜひ他者を案じてみてください。
私はできる、私には力がある、というポジティブ思考も重要です。しかし、なかなかそれだけでは、恐怖を乗り越えることができないです。他者を思う気持ちがあることで、恐怖の下でも、正しいと思う行動ができるようになる。
恐怖を乗り越えるということは、恐怖を感じることがなくなることではないです。恐怖を感じているけれど、しっかりと正しい行動ができる状況が、恐怖を乗り越えるということなんですよ。
職場などで、言わなければならない、注意しなければならないことがあっても、嫌われるのではないか、いやな思いをさせるのではないか、と思って結局言わない。
これは自分のことだけを考えて、嫌われたくないから言わないだけです。ここで他者のためを思えば、それを言うことがその人のためになるのであれば、ためらいなく発言することができるはずです。
それができたことが、ナイチンゲールが偉人である所以なのでしょうね。
それでは次の名言です。
I think one’s feelings waste themselves in words; they ought all to be distilled into actions which bring results.
(私は、人が感じることを言葉にすることで無駄になると思うのです。結果につながる行動に、感じることは変えられるべきなのです。)
もろ直訳で分かりづらくてすみません。人は成し遂げたいことを言葉にすると、それで満足してしまってそこから行動をおこさない。成し遂げたいことがある場合は、それを成し遂げることができる行動をとるべきだ、と彼女は言っているのでしょう。
これまた誰もが知っていることですよね。行動こそが結果につながる。しかし、わかっていても行動できない、という人多いですよね。
それは夢や希望を言葉にしてしまうことが、一つの原因ではないかということです。うだうだ言わずにさっさとやれよ!と彼女は言いたかったのかもしれません。
ただ猪突猛進に行動するだけでは、これまた意味がありませんね。重要なのはactions which bring results.の部分です。
結果をもたらす行動をするということです。ゴールがあり、そこに至るまでにどのような行動をするべきかということを計算した行動ということです。
これ非常に難しいことだと感じる方が多いです。結果をもたらす行動をとるための計画を作成する。これをものすごく難しいと感じるのですね。
確かに難しいことなんですが、簡単なことでもあります。難しいと感じている人は、計画を1発で決めてしまわなければならない、と考えているからなんです。
自分の計画ですから、何度でも修正してしまえばよいのですが、完ぺき主義の方ほど、計画の修正ができないようです。
ここは割り切って、計画して修正して、最終的に結果が出せればよい、というような気持で良いのではないでしょうか。
そして、この2つの名言ですが、それぞれ独立させて使うのは、とてももったいないですよ。私の解釈も存分に含まれていますが、この2つは(実は名言はどれも単独で考えるべきではないと思いますが)一緒に考えてしまいましょう。
恐怖を乗り越えた行動をとる。そのためには他者を思いやることで恐怖は乗り越えられる。他社を思いやったことは、言葉にする必要はなく、その結果をもたらす行動に移す。
ナイチンゲールが行った看護という行為は、他者を思いやる行動そのものです。そこからこの名言は生まれたのでしょう。
このように、英語にはたくさんの名言があります。名言から英語を学ぶことも十分に可能です。日本語にはない魅力がある名言もたくさんあります。