日常英会話 困っている外国人に声をかけるときのフレーズ
英会話の上達のためには、英語を話す機会を作る必要がどうしてもあります。
でも日本に住んでいるから、そんな機会はめったにない・・・
そう考えている方も多いのではないでしょうか?私もそう考えていました。
よく言われることですが、英会話を上達させるためには、観光地で困っている外国人を助けるのが良い方法です。多くの方は、この意見には反対されないでしょう。
声をかけるとき、最初にどうやって声をかければよいのか?それがわからないから、声をかけないというケースが、たくさんあるようです。
学校や英会話スクールなどでは、どうやって道案内をするのか、というメインイベント的なことばかり勉強して、最初にどうやって声をかけるのか、ということがあまり教えられないようですね。
そこで、外国人に声をかけるときの、日常英会話のフレーズをいくつかご紹介します。
最初は、Hello、で十分です。フレンドリーに話しかけるHeyやHiなどもよいのですが、普通にHelloを使うのがよいのではないかと思います。そこから会話を始めていきます。
道に迷っていそうな人の場合は、
Could I help you find something?
もしくは
Could I help you find your way?
Couldと聞くことで、丁寧に質問しているので、いやな顔をする人は、ほぼいないはずです。
また、Are you lost?
と直接的な感じで聞くこともできます。自分に置き換えてみるとわかると思いますが、海外で道に迷っているときに、「道に迷ったのですか?」と聞かれて、不快に感じることってないですよね。ですから、安心してこのフレーズを使って大丈夫です。
そこから、道を教えてあげるとよいでしょう。
道に迷っているのではなく、ほかのことで困っている場合には、
Would you like some help?
と聞くと、何に困っていて助けが必要かということがわかります。そこで助けてあえるとスムーズですね。
Do you need some help?
と聞いても大丈夫です。
そして、声をかけたけれど、断られることもあります。
No, thanks.
I'm OK.
日常英会話で使われる、丁寧なNoの言い方です。このフレーズは、自分が断るときにも使えるので覚えておくとよいですね。
などと断られることもあります。その場合は、英語でコミュニケーションができたといいう証拠です。落ち込む必要はなく、むしろ喜ぶべきことです。
この場合は、
OK、Bye.
OK, Just asking.
などと言って別れましょう。
困っている外国人に声をかけるときに重要なのは、助けるという気持ちを持つことです。当たり前のように聞こえるかもしれませんが、英語の勉強をしたいから、学ばせてほしい、という気持ちで話しかける人がいます。
その気持ちは、相手の外国人に伝わるものです。声をかける目的は、困っている問題を解決してあげること。その結果、あなたの英語も上達するのです。
ビジネスで言う、Win-Winの関係ができれば、最高のコミュニケーションの場ということになります。そのためには与えること、助けることがとても重要なのです。
ですから、英語がまったく話せないという場合でも、助けてあげたいという気持ちで声をかければ、その気持ちは相手に必ず伝わります。日本語交じりの会話であっても大丈夫。まずは、助けるという気持ちで臨んでください。
一般的に外国人の方は、多くの人が日本人と会話がしたいと考えているようです。
しかし、日本人の多くはシャイ、恥ずかしがり屋なので、あまり話をする機会がないと、残念に感じているようです。ですから、困っている人がいたら、積極的に声をかけることは、外国人にとっても日本人と話すとても良い機会になります。
話しかけて喜ばれるということが分かれば、声をかけるのも少しは自信を持っていけるのではないでしょうか。
しかし、言うのは簡単ですが、実際行動するとなると、かなり高いハードルを感じますよね。困っている外国人が近くにいる。よし、助けてあげよう。
そう考えて少し近づいてみても、心臓がバクバクしてきて、
私の英語が全く通じなかったどうしよう・・・
いやな顔をされたらどうしよう・・・
いや、それほど困ってもいなさそうだから、声をかけるのをやめようかな・・・
あと、10数えたら声をかけよう・・・
様々な考えが頭の中をよぎって、結局声をかけることなく終わってしまう。そして声をかけなかったことを後悔するのではないでしょうか?
声をかけなくてよかったという安堵感、そしてそれよりも大きな後悔。それを何度も経験するばかりです。
それを落ち込むことが多いのではないでしょうか?
人間って変化を本当に恐れる生き物のようで、新しい挑戦をする場合は、ほとんど心の中で、やらなくてもよい理由を並べ立てます。
科学的にはコンフォートゾーンというものです。
コンフォートゾーンから、外に出ようとする場合は、必ず心の中で葛藤があるはず。それが人間なんです。
ですから心の中で、いろんな葛藤があるのは、だれにでも共通のことです。それを知っておくことはとても重要なことでして、そこを知らないと、こんな気持ちになってしまうことになるかもしれないです。
私には英語をマスターするなんて、やっぱり不可能なんだ、と思って外国人を話す機会を放棄してしまう・・・
これはとても残念なことです。
この経験は、日本に生まれて、英語が話せるようになった人は、ほぼ全員持っているはずです。英語で話しかけるというのは、とても大きな挑戦ですから、そんな挑戦をさせないように、脳からたくさん指令が出てきます。
英語を話せるようになった人は、この妨害を乗り越えて声をかけるという一歩を踏み出した人です。
この一歩を踏み出すのは、本当に勇気が必要になります。しかし、その勇気に報いる結果は必ず付いてきます。
まずは、この一歩を、ご紹介した日常英会話のフレーズを使って、乗り越えてみませんか?乗り越えるまでは、本当に大きな一歩だと感じてしまいますが、踏み出すと本当に踏み出してよかったという気持ちを味わえます。その感覚は何とも言えない、素晴らしいものですよ。
この小さな成功を何度も繰り返した人が、バイリンガルとなって英語を自在に操るようになるのではないでしょうか?
重要なのは、苦痛だけではなくて、声をかけた後の達成感のような心地よさ、これを知っているかどうかです。
スポーツ選手が、どうしてあんなにきついトレーニングを続けることができるのか、ということがよく本やテレビで紹介されますが、それはトレーニングの向こうの快感を知っているからだといわれることがあります。
英語の学習も同じではないでしょうか?
人間は厳しいだけのことは、決して続けることはできませんが、厳しさの向こうにそれを乗り越えるに十分な快感があれば、乗り越えることができます。
英語をマスターするということは、とても素晴らしいことです。そしてそれはその前に立ちはだかる壁を乗り越えた後に訪れます。その壁は、英語で外国人に話しかけること。
その外国人は、日本人と話したがっている人が多いのですから、実はそれほど大きくはありません。ぜひとも一度、その壁を乗り越えてみてもらいたいですね。